2013年 大阪初級(前期) 第3回 (2013.5.7)

目は心の窓であり内面の現れ   和歌山 販売業 44歳 男性 S.H

 目は心の窓であり、その人の内面が現されている。目を見ればその人の状態がわかるので教えを受け入れられるのか否かが瞬時に判ると宇城先生がおっしゃいました。
 過去の経験や知識から得た固定観念に囚われている状態では、新たな教えを素直に受け取ることが出来ないので、心が変わらなければ何を言っても無駄である。ではどうすればいいのであろうか。
それは済んでしまった過去に縛られないことが大切であり、過ぎてしまったことは反省しても後悔はするなという宇城先生の言葉に集約されています。いつまでも過去の出来事に囚われ、固定概念や世間の常識に縛られていると教えが素直に心に響かないのです。
 特に過去の成功体験を持っている人は、場合によっては過剰な自信が慢心へと変化して謙虚さを失ってしまう恐れがあります。どんな時でも謙虚な気持ちを忘れなければ、どのような状況や年齢性別を問わずどのような人からでも必ず何らかの学びを得ることは可能だと考えます。そのような心構えがないと人間としての成長が止まってしまい、逆に退化への道を進んでしまうことになる、それは今の日本が抱えている大きな問題であることを私たちが気付いて行動することで良い方向へ変えて行かなければならないと教えていただきました。
 そのような危機感をもって宇城先生から学んだことを日頃から実践し、日本人が持っている素晴らしい礼儀作法を大切に出来るようにまずは自分自身が率先して行動をしなければならないと強く思いました。また常に自分自身の心の窓である目が輝いていられるように心のあり方を見つめて、謙虚さを忘れないように心がけます。

 

心に伝わります   和歌山 自営業 33歳 男性 H.A
 塾生用のDVDの映像の中で、統一体になると考え方も統一体になるという説明がありましたが、なるほど!と思いました。まず身体先にありきということなんだと。
また、先生が僕達の目が死んでいると強くおっしゃられ、叱ってくれたことがとてもうれしかったです。
 椅子に座って気を通してもらうとき、自分の心は不安になっていたので気が通りませんでした。
講義が終わってから先生が「こうすればずいぶん違う」と姿勢を正してくれました。視界がはっきりして頭もはっきりしました。今回までで見えてきたものは、自分がどれだけ腑抜けで生きてきたのか。
それに対して先生は真剣に向かい合って叱ってくれます。心に伝わります。頑張ろうと心から思うようになります。

 

気を引き締めて「いま」を広げていきたい   滋賀 大学生 23歳 男性 S.M

 今回も大変多くの気づきがあり、自分の横着さ、レベルの低さを痛感しました。それと同時に、身体になんともいえない熱のような、温かいエネルギーをいただいたようにも感じています。
 生命体の分析、解明は、常に後追いであり、そこにすでに「ある」という事実が先行していること。自分の身体に置き換えて考えてみても、食べること、寝ること、歩くこと、などは、そのメカニズムをひとつひとつ分析して理解していなくても「できる」。しかし、そのシステムは複雑であり、とても精巧な仕組みを持っている。生命、身体というものの不思議さ、生きているということの神秘は、実際に、いまここに生きているということに一番示されていると感じました。

 自分が遅い、動けない。頭で考えている。行動がなければないと同じ。身体でできてはじめて行動。まだまだ反応ができていない。事理一致の生き方は、できて実践と言え、そこに裏打ちされた理論の両方があって初めて事理一致と呼べる。誰が見ているでもない。まだまだ、自分のなかの時間が止まっている、と戒めていただいたように感じました。「いま」にどれだけのエネルギーを注ぐことができるか、真剣か。 他人任せの行動、考え方が、自分の身体の遅さにつながっていると感じました。組織に埋もれている。一番が嫌だ、という臆病さ、勇気のなさ 。結局、びびっている。いくら精神論を唱えても身体が動かなければ、腑抜け、頭でっかちにすぎない。身体を変える。
 今、僕が所属している体育会運動部の組織も、変わらなければならないと感じています。練習は、それなりにやっても、面倒なことは「誰かがやるだろう」と、一人一人が無責任な行動を取っている。勝った負けたよりも根本的な問題です。まずは、自分が変わる。そして、周りを巻き込んでいく。もっと、自分からエネルギーを広げていくような心持ちが必要だと感じました。

 ペットボトルをとる際に呼吸が止まっている、という検証では、肩を押されるのに抵抗しようと意識し、頭で考えると、呼吸が止まる。意識のはたらきは、一度にひとつのことしかできない、これは以前にも教えて頂いたことでした。それが統一体だと一瞬にして変わる。なんなく動ける。しかし、今回の検証のなかで、気を通していただいたのに、動きの途中で途切れ、心が居つくということがありました。頭で「行動する 」という癖が抜けきっていない証拠です。 最近、宇城先生のご著書をいくつか拝読し、少し何かが分かったような気になっていました。しかし実際に、同じ空間、同じ時間の中で指導をしていただくと、宇城先生の人としてのエネルギー、温かさ、表情の柔らかさ、姿勢、など、感じとるものの多さが全く違いました。 ご著書の中でも、度々おっしゃっていた「一触」の力を少し実感できました。 ありがとうございます。特に今回は感じることが多く、自分の至らなさを痛感することとなりました。 気を引き締めて「いま」を広げていきたいと思います。

 

あらゆる分野へ波及する統一体   京都 大学院生 26歳 男性 T.K

 3回の講習を通して、自身が如何に要らない常識にとらわれているのかがよくわかりました。とくに、身体操作に関してはテクニック云々よりも統一体になることが何よりも重要であると気づかされました。宇城先生の著書は以前に拝読していましたが、眼前に統一体を突きつけられることで、自身が如何に分かっていなかったかを体感しました。
 私が感じる宇城先生のすごさはその考えもさることながら、空手で培った技術を現代スポーツへも応用していることです。空手だけで通用するものではなく、工夫次第であらゆるスポーツや音楽等の分野へ波及することができるのは、統一体ならではのことと考えます。統一体という視点を片時も忘れること無く、これからの生活で日々実践していきたいと思います。