2013年 大阪初級(前期) 第2回 (2013.3.5)

日本人として私にできることは何か   和歌山 販売業 44歳 男性 S.H

 人間の心の内面には善性と悪性があり、悪性の心が大きくなると我欲に支配されてしまいます。それが外面に現れたときに戦争などの争いが起こることを学びました。過去の歴史から栄えた文明はすべて外部からの力ではなく、内部の諍いなどすべて内面からの要因で滅んでいったことを教えていただきました。内面の力である心のあり方が正しいものであれば「気」を生ずることができ、「気」が生ずることで身体が変わり強くなることを、今回の道塾でも体感させていただくことができました。改めて日頃から正しい姿勢で挨拶をする、正しい所作を意識すること、頭ではなく身体で反応できるまで繰り返し行なうことが自分自身の内面を磨くための初歩であることを学びました。

 自分自身のことを考えてみると、日常の中でつい甘えの気持ちから楽な方を選んでしまうことがあると気付きます。宇城先生の言葉から、生命の危険を感じることが無い恵まれた環境で生活をしていることで一つ一つの判断や選択に覚悟が伴っていないということだと考えます。自分の行動に責任を持つ。そのためにしっかりとした心に芯がある考えを持ち、覚悟を決めて行動することが大切であることを学ばせていただきました。まさに日常こそが修行の場であることを実践して、人として成長できるように行動します。
 また、今回は赤ちゃんが持っている潜在能力の凄さを体感できる貴重な機会となりました。本来はすべての人間が持って生まれた素晴らしい力がどうして大人になる過程で失われてしまったのかを考えさせられました。更に少子化によって赤ちゃんの持っているエネルギーが減少してしまい、日本という国自体の活力が少なくなってしまっていることを教えていただきました。
 日本人として世界に誇れる文化が失われつつある現状を変えていくため、私に出来ることは何かを考えていきます。

 

トップは迷わずしっかりと方向性を   京都 大学生 22歳 男性 H.S

 今回の道塾で最も心に響いたことは、先頭に立つ者のビビりや自信が後ろについて来る人たちにすべて伝わるということです。あの場では物理的に数人の前に一人、人を立てて検証していましたが、あの前に立っている人は組織のトップに立つ人に等しいです。
自分は今主将をつとめていますが、どうしていいかわからず迷ってしまうことが多々あります。しかしそうした迷いはチーム全体を迷わせてしまうということを改めて認識しました。迷わずしっかりと方向性を示すことの重要性を体感することができました。

 

もうすでにできている状態を目指して   京都 大学生 22歳 男性 T.M

 今回の道塾で感じたことは、やはり「気」が人間のエネルギーなんだということでした。今回のさまざまな検証を通して気づいたことは、今まで受けてきたあらゆる検証も、自分がこうしよう、こうしなければ、と思ってやったものはどれうまくいかず、宇城先生に気を通してもらうと、勝手にできている、ということでした。また勝手にできているというのは、魔法にかかったというようなものではなく、すでにできる状態になっていて、その通りできる、というものでした。その最たる例が、前回で私が宇城先生と組み合わせてもらった時の変化だと実感しています。
 「身体は内からの気に応じて動き、気は心の向かうところに応ずる」というお言葉がありましたが、まさにその通りだなと実感しました。自分の心は一体どこに向かっているのか。その心の向かうところから、素直な気、すなわちエネルギーが湧いてきているか。そして、身体は素直に動いているか。考えても仕方のないことですが、こういった問いから、頑張らずとも想いのままに行動し、わくわくが絶えない、そういうチームを目指したいと感じました。逆に、頑張ってこれこれしよう、という取り組みをしているうちは、まだまだ勝てないということも痛感しました。頑張ってするのではなく、もうすでにできている状態を目指すことが必要なのだと感じ、それが宇城先生のおっしゃる修行なのだ、と思いました。