2015年 熊本 第3回 (2015.9.18)

前にばかり進むのではなく、深さを求める生き方をしたい   大分 自営業 男性 56歳 TM

 冒頭の教材ビデオに、大変感動をいたしました。AIKI EXPOでは、合気道、格闘技など居並ぶ高段者を相手に、ドイツセミナーでは、直接打撃空手大元の高段者を相手に、次元の違う桁違いの技、全く他を寄せ付けない強さに、鳥肌が立ちました。
 通常、技をかけられる場合、相手の表情は強張り技をかけられた顔はゆがみます。しかし、先生と組手をする相手は、先生の気で調和すると笑顔になり技がかけられます。倒された相手は見かけ上は負けていても、気が通っているので、勝ち負けは存在しない。宇城先生の空手は、戦わずして勝つという、誰も成しえない究極の武道であると思います。絶対の世界に身を置かれる先生には、比較という相対世界はないのだと感じました。

 最近、日本は荒れています。家族4世代の中で、犯罪者が発生すると一家は終わるというお話をされました。父から子へそして孫へ、日本人としてあるべき心を伝承せねばなりません。しかしながら多くの場合、都合の良いように形を変え、作られた心しか学べない状況にあると思います。

 鉛筆の持ち方の検証がありました。正しい持ち方をしますと、身体は強くなりました。自分目線からは、鉛筆の先の書いている文字がよく見えるようになりました。そして、正しい鉛筆の持ち方は、剣の持ち方に通じていることを知りました。昔は筆であったと思いますが、日常生活の形を生かして筆を走らせていた。ゴミも当然のように手で拾っていた。正座をして、食事をしていた。天の恵みに感謝をしていた。昔の日本人の強さを取り戻すこと、すなわち統一体になることだとわかりました。

 両手で身体を挟む検証で、前に力を加えられると後ろが空洞化し、その逆も同じでした。 先生に気を入れられると空洞はなくなりました。また、前屈みになり上から押さえられると下が空洞になり、上に起き上がることができませんでした。ゴミを拾う動作をすると、気が通ったと同じ状態になり起き上がれました。しかし、ゴミを拾う動作が有効なのは1回のみでした。日常生活の中で、ゴミを拾う行為が当たり前になることが大切であるのだと思いました。

 部分体は細胞の一部しか働いておらず、統一体になることで全ての細胞にスイッチが入ることを学びました。そして我々は宇城先生に気を入れて頂くことで、統一体の強さと自信を体験させて頂いています。自分でスイッチが入れられるように進歩していきたいです。芋虫が蝶に変化するお話がございました。芋虫のままの自分で人生を終わることなく、蝶になって羽ばたけるように。そのためには、2パーセントの常識の世界ではなく、98パーセントの未知なる世界にこそ真実があるということです。生かされていることに感謝し、謙虚な気持ちで生きたいと思います。

 頑張る、努力の横軸の世界は行き止まりがあり、感謝や祈りのある縦軸の世界は、大宇宙の果てしない絶対の世界がある。前にばかり進むのではなく、深さを求める生き方をしたいと思います。

 宇城憲治先生のお言葉、技、全て絶対的なものだと思います。そこには、曖昧がなく、妥協もなく、一つの真実だけがあるという世界を学ぶことができます。宇城先生のご指導を日常に落としこみ、転んでも立ち上がり、何度転んでも立ち上がり、一人革命を実践していく覚悟です。
 今後とも厳しいご指導を何卒よろしくお願い申し上げます。