2016年 大阪中上級・B 第6回 (2016.12.7)

人間であることは本当に尊いものだと心の底から実感   滋賀 教員 50歳 男性 TF

 「『一人革命』は、『自分革命』ではない。」このお言葉にハッと気づかされました。これまで実際に私たちの身体に体験させることで教えていただいていたはずなのに、どこかで「一人ひとりの意識改革」と自分勝手に変換してしまい、気づいた人間を一人ずつでも増やしていく、それが社会変革につながると解釈していました。脳で考え、気づいたつもりの人間がいくら増えても、スローガンをかかげ団結しても、何も変わらないどころか、かえって弱くなったり悪くなったりすることは、これまでの道塾でなんども体験させていただいたことでした。

 四つん這いになって両手、両足をつかまれ大勢に動きを阻まれている人でも、調和できる人が前に立つと、自然に前へ動けるようになります。阻んでいる方の人間も動くという予感がし、そしてその通りとなります。このように、変わるのは一瞬のことで、しかも一人の人間の力で周囲の空気をいっぺんに変えてしまう、これこそが一人革命なのだということに、本当にあらためて気づいたことです。自分は今まで何を聞いていたのだろうという感じでした。「ひとり」というのはそれぐらいにとてつもない影響力がある、すごい存在であること、そして人間であることは本当に尊いものだと心の底から実感させていただくことができました。その視点から見た時、普段の自分はなんと意識ばかりが先行し、部分体として生きているかということも痛感します。自分の「今」の在り方が、即、家族、目の前の生徒達、職場の同僚に影響を与えているのだということを常に心において、日常の様々なことを心に乗せて行うようにしなければと思います。  

 ステップ1~4へとそして「大地に溶ける」状態を実際に示し、理論を検証できるステップ5へと、とても明瞭でワクワクするような科学がここにある、本当にすごいことを宇城先生というすばらしい師から直々に教えていただける幸せをありがたく感じています。
 塾終了後の懇親会も、実に温かくやわらかで、豊かな気持ちになれる素敵な時間でした。先生をはじめ塾生のみなさんとの出会いに感謝します。一年間のご指導ありがとうございました。

 

「スタート地点」に立つためにスピードを上げていきた   滋賀 教員 56歳 女性 KI

 今年も一年間たいへんお世話になりありがとうございました。
 今回印象に残ったのは「樽の法則」で「心、技、体」の三つが整ってこそ初めて人間力になるということでした。この一年は私にとって、まさにこの心技体を整えることの重要性を身を持って知ることができた一年だったような気がします。

 四つんばいになった人の両腕を数人がつかむと動けないが、宇城先生が前に立つと動くことができる。そしてその人が前に立つとまた、次の人も動くことができる。 その実践をさせて頂き、宇城先生が前に立たれた時は全く次元が変わり身体の細胞が喜びに満ちて勝手に前に進めるという感じでした。その体感を身体に記憶させていつでもその状態でいたいと思いました。そうすることで、できないと思っていることも「できる」とわからせていただきました。そしてそれは「心、技、体」が整ってこその状態であるのだと理解させていただきました。

 自分革命ではなくて一人革命。自分が変わらなければ何も変わらない。今を変えなければ未来は変わらない。できると思うことで自分がどんどん変化し周りが変わり、変わることの喜びを経験し、さらに前に進むこともできるのだと思いました。 そのためには自分が「健常者」という病気であるということを意識し、「なぜできないのか。」という意識を常に持ちながらそこに気づく必要があります。
 最近になってやっと「歩くことも修行だ。」という意味が分かってきました。身体の使い方ひとつにも意識を向けることもすべては自分であり、毎日の一つ一つの行動を道塾で学ばせていただいたことの意識を持って行っていくことだと思います。宇城先生は「できると思った時がスタートだ。」とおっしゃっいました。

 今回体感させていただいたことと、本来の人間力を取り戻すための意識をしっかりと自覚して、いまだ到達できていない「スタート地点」に立つためにスピードを上げていきたいと思います。
 ありがとうございました。

 

「謙虚に横着を止める」ことを心がけて過ごすことから、始めていきたい   
                                       大阪 会社役員 43歳 男性 MO

 今日は、学ぼうと思うのではなく、ひたすら師の心を投影しようと考えました。そして、師の心を感じようと講義に参加しました。
 この日の講義は、会社を出る前に予定外の雑務で長引いてしまい、30分近く遅刻してしまいました。 120分が90分になった分、いつもより集中して宇城先生の一言一句を聞き逃さないように集中しました。

 先生は、私たちにただ学んで欲しい訳ではありません。何も知らない子供なら、これから覚えていけば良いのでしょうが、私たちは大人です。先生は、私たちに変化することだけでなく、周囲を変化させる実践の人になってもらいたいのです。そのため、お忙しい中わざわざ時間を取って、熱心に講義だけでなく、私たちに身体で実践させていかれます。
「一人革命」
「自分が変われば、周囲が変わる。」

何度も、教えられていた言葉なのに、ただ教えてもらおうと思って講義を受けていたときと、「心を無にして、師の心を投影しよう」と思って講義を受けるのでは、雲泥の差がありました。

「学ぼうなんて、生半可な気持ちではいけない。日常の中に師の心を置き、師に変わって常に実践していく覚悟を持ち続けなければならない。」と思うと、その深さに今更ながら改めて先生の意思を感じ、身震いがしました。
 出来ない自分の頭で考えることが、無駄だと思うことも、今更ながら改めて自覚しました。出来ない自分の頭で考えていては、「知らないことを教わりました。出来るように努力します。頑張ります。」 で終わってしまいます。これなら、座学だけで十分です。 忙しい先生は、本を創作されるだけで、わざわざ時間を作り、実践の場を設け、私たちに体感させる必要はありません。

「出来るように努力します。頑張ります。」 ではなく、「元々私たちの中にある力を自覚しました。これまで、努力していた訳ではなく、横着していたことを自覚しました。」と言うことです。

学び覚えるのではなく、元々ある力を感じとり、日常の中で横着せず出し切ること。 それを努力しているなどとは、奢りでしかありません。

頑張るのではない。謙虚に自分が横着していたことを、受け止めるだけなのです。自身の横着を止めることに、努力などと解釈すれば、心の中に偽りを作ることになります。

偽りは身体を弱くさせると言うことも、宇城先生は初級の段階から、何度も私たちに体感させ、身体に自覚させてくれてました。0に戻るということは、横着していた自分を知ること。横着していた自分を知るには、謙虚になること。

これから、自分が周囲を変えて行けるような人間になれるかどうか、まずは自分が変わること。「謙虚に横着を止める」ことを心がけて過ごすことから、始めていきたいと思います。今後ともご指導宜しくお願い致します。