2014年 大阪中上級 第6回 (2014.11.5)

日本の伝統文化を取り戻すことが必要  兵庫  会社員 男性 44歳 JS

  この度の講義の中で、先生から日本の歴史に伴う、日本人の心の移り変わり・・・
「和」の精神→「公」の精神→自己中心の「私」の精神までの御説明を頂きました。そして、日本は経済大国にもかかわらず、裕福でないとおっしゃいました。

私はマザー・テレサが来日した時に「日本は貧しい」と講演で語っていたことを思い出しました。マザーには現代の日本の状況が見えたのだと思います。目に見える数字・・・GDPの数字に一喜一憂しても、国民一人一人が幸せと感じなければ、全く無意味です。

これからどうすれば良いのかを考えると、やはり先生がいつもおっしゃているように「心」を取り戻すことが一番大切であると改めて認識しました。その為には日本の伝統文化を取り戻すことが必要です。
明治維新後の西洋化が全てが悪い訳ではないと思うけれど、日本に受け継がれてきた大切なものまで一緒に無くしてしまいました。そして極めつけは戦後教育です。
道塾で日本の武道精神を御指導頂いて、現代でどう活かすか。それが我々に課されたことと思います。

冒頭の映像で「気」が通ったダンスしている子供、「気」がとおった絵画を御紹介頂きましたが、昔の日本人は「気」が通った立ち振舞いをしていたので、そして、それが世の中に良い影響を与えていたのだと考えます。思いやりのある「和」の精神、「公」の精神を融合させて未来に向かって頑張りたいと思います。

 

自分が見えている範囲が狭く、楽をしているか実感しました  兵庫 大学生 男性 22歳 MT

  宇城先生の、歴史を踏まえて先を見るという話と実践から、自分のこれからの道筋が見えてきたように思います。日本人は、和、調和などといった文化が、2000年以上前からDNAに刻みこまれています。 自分だけでなく、皆を大事にする。そういった、原則に基づいて行動していかなければ、本当の意味での進歩がない。自分がいかに見えている範囲が狭く、楽をしているか実感しました。今、子どもたちのサッカーの指導に携わらせてもらっています。全ては子どもたちのために。この思いがクラブを発展させてきました。だんだんそれが薄れている今、私から一人革命を実践し、変わっていけるよう、真剣に取り組んでいきます。

 

実践で明らかに身体が変化し、その真実がはっきりと見えた  
奈良 美容室経営 男性 36歳 KO

  いつもありがとうございます。 最初の映像で少女が踊っている映像と絵の上手い少年がかいた絵 どちらも人に教えてもらったものではないという事実に驚きました。彼女達は好きなことを、自ら身体で体感し、YouTubeなどの動画でみて覚えたと思われるのですが、自然体の凄さや素晴らしを感じます。強くなる為に筋トレを行い筋肉をつける腹筋することで強くなるといった、世間では常識とされているものが教え込まれ教育されているすべてのことが正しい事とされ当たり前という枠に閉ざされ日本では彼女たちのような自由な生き方や、学び方が出来なくなっていることを悲しく思います。

そして、自ら本質を学ぶことや行動することがなくなり、本当に大切なことから遠ざかって、欲や、横着さで人生を過ごしている 私自身も 今までの生き方はずっとそんな調子でした。道塾で宇城先生に御指導いただき4年、 物事の見かたや生き方 このままではいけないということを、教えていただき、もっと もっと変わらなくてはという想いです。

今回の実践の中で、2人の男性の方が、椅子一脚だともちあがる、三脚だともちあがらずに腕と身体がはなれるそして、宇城先生が気を通すと2人の腕と身体が一体になるというのが見え今までは、何もわからずただ『すごい』とだけ感じていたのですが、明らかに身体が変化し その真実がはっきりと見えました。見えない部分に可能性があると宇城先生はおっしゃられていましたが、宇城先生はその見えない部分も私に見えるようにしていただき、はっきりと可能性を感じさせていただいています。その可能性こそが希望でありこれからの人生を生きていくエネルギーだと感じました。 ありがとうございました。 これからも御指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

物事の本質が見えていない状況に懸念を感じる  三重 団体職員 男性 38歳 TT

  今年最後の道塾講義では、ありがとうございました。講義の最初に、誰から教わったわけでもなく、少女が見事なダンスを行う動画や、 幼児の子供がリアルに描いた、人物画や動物などの絵を見せていただきました。 人はそれぞれ持って生まれた個性や才能があり、それを開花できるようにする事が大切であると先生もおっしゃられていましたが、 考えると、確かに今の教育やスポーツは画一的な物差しで人を判断し、それになじまない人は排除されてしまう状況があると私も感じます。

先生が講義の度にご指摘される、競技空手などのスポーツ武道もまさにその状況にあると思います。 例えば画一的にルールが決められた状況で大会を行い、負けた者は「空手が弱い」「根性がない」と非難されがち…。 それを見ている人達もその問題に気が付かず、「大会に勝つ事=空手が強い」という基準で物事を見ている為、実際のその内容は非常に歪んでいます。

講義の中で、居合道も大会が中心となっており、勝つために刀を薄いもので対応するとの話も挙がっておりましたが、 私が長年携わってきた競技空手も全く同じような事が起こっています。 しかし、そこまでして勝つ事に執着を行って、一体何の意味があるのかと疑問を感じるとと共に、 先生が同様に度々話される物事の本質が見えていない状況に、私も懸念を感じます。

金澤翔子さんがまさにいい例であると思いますが、障がいがあっても、その人それぞれに備わっている才能を発揮させることと、その為の教育の在り方が重要であり、今の日本の教育やスポーツでは、その人それぞれの能力を開花させる事が出来ない事を、今一度考えさせられました。 検証でも椅子を3つ並べて、2人が両端に座り、間の椅子を持ち上げるという事を体験させていただきました。

間に挟まれた椅子が1つであれば、迷うことなく持ち上げる事ができるのですが、 それが3つに重ねられると上げる事が出来ず、頭で引っかかってしまう状況を作っている自分に気付かされました。しかしそれが、先生に気を通していただいたり、正しいサンチンの型や統一体体操の前では、重さを感じるものの上げる事ができ、できる自分を体験させていただきました。

この「できる自分」を如何にして引き出すかが難しいのですが、「できる自分」がいるという事に希望を持ち、 「できない自分(=我)」を捨てられるようにならなければならないと感じました。1年間の講義を通じて、私はものの見方や考え方が、私なりにではありますが随分と変化したように感じています。 今まで世の中の問題に関心を持たず(もしくは持つ事ができず)、傍観者の様に過ごしておりましたが、段々とその事の重大さに、僅かずつではありますが気が付けるようになりました。

また人間関係においても、以前の私では考えられないほど対立を引き起こす状態が減ったように感じております。 これもひとえに、ここまで導いていただいた宇城先生と、道塾開催にあたりご尽力いただいている事務局の皆様のお陰であると、感謝いたしております。本当にありがとうございました。今後とも厳しいご指導の程、どうぞよろしくお願いいたします。