2013年 大阪中上級 第3回 (2013.5.8)

少し自分を客観的に見ることができた   大阪 会社員 36歳 男性 S.K

 立っている人の手が寝ている人の手に触れて、宇城先生が立っている人に気を入れると寝ている人が起き上がれなくなる。 また、前に連なる人の列の先頭の人の親指に自分の掌を置き、先生に気を入れられた後移動すると、人の列は連なってついて来る。
 この気のすごさ、不思議さを学ぶ場所で、例えば先生に気を入れられた立っている人に触れられるのに対して、起き上がることが目的であるかのようにムキになり、強引に立ち上がろうとする人もいれば、前の人の親指に掌を当てた後気を通されて移動するとき、前に連なる一列がついてきてくれなかったらどうしようと不安になる人もいる。
 おそらく本質を見据えた人からすれば、勘違いの種類は違えど、同じ程度のはき違えであり、同じレベルのとらわれた考えなのだろう。
 目的は気のすばらしい力を体験することであり、そのようなすばらしい力が本来備わっていると知ることであり、ゲームに勝利することでもないし、できなかったら落第するわけでもないのだから。

 今回のセミナーで先生が「できる、できないにあまりこだわる必要はない」と言われたとき、今までこの2つのとらわれに陥ったことがある私は、少し自分を客観的に見ることができた。
 気を通してもらって、できなくて不安になる必要はないかもしれないが、しかし考え込んだり、恐怖したりして、本来できることをできなくさせていることは、もったいないし、またそのような人間を量産してきた教育やスポーツとはいったい何なのだろうと思う。
 子供は教育を受けた大人より、よほど素直に気というものを受け入れているし、大人以上にその力を発揮している。
 世界的に見て、豊かとされる今の日本で、教育の場で教えられる通り熱心に努力することが個々人の幸せに本当の意味でつながっているのだろうかと思う。
 オウム真理教の信者が、体に染み込んだ思想がなかなか理性で抜け出すことができないのと同様、我々一般人もまた幸せにつながらない教育によって染み付いた過去の習慣や癖は頭ではなく、自転車に乗れるようになるプロセスと同様、体を通して、行動を通して一枚一枚剥がしていくべきものだと思う。 

 

我を張ると自らを滅ぼす   兵庫 会社員 55歳 男性 Y.K
 今回、我を張って自らを滅ぼすということを学びました。相手から押される時、押されまいとして踏ん張る、この時に身体が固まり、呼吸が止まり、体が浮き、脆く崩れる。これは、いつも自分が電車の中でよろけるまいとして踏ん張って、却ってよろけてしまう感覚と同じでした。先生に気を通されると、しっとりと地面に吸い付くような感覚で、これはサンチンの型が上手く極まった時と同じ感覚です。先生は、「身体が浮くということは地球から切り離されているということでしょう」と仰いましたが、まさしくその通りだと思います。周りから圧力を受けると、我を張って固まり、遊離して崩れてしまう、これは自分の心と身体に染み付いた悪い癖だと自覚しました。地球との繋がりを決して切らないこと、そして周りと調和して一体化する感覚、これを普段の生活の心得として守っていきます。

 

調和を生み出すのは自分の内側にある心・気   石川 中学校教諭 30歳 男性 K.M

 早めに会場に到着し準備をさせていただきましたが、宇城先生自らがさっと準備をされる姿を拝見し、率先垂範の大切さを学ばせていただきました。自らが行動し、変化を起こすこと。それは自分で自分を変えていくことです。自分のプライドや欲望にとらわれずに、ただ身体の感覚を大切に行動することで、自分を変革する勇気が湧いてくるのだと思いました。
 実際の実技のご指導の中では、指を脇腹にさし、宇城先生に気を通していただくと後ろに連なる人が実際についてくるのです。普通では考えられません。でも気を通していただいた瞬間、腹と指が何かにつながる感覚が生まれるのです。それは宇城先生がおっしゃる調和の世界だと思います。その調和を生み出していくのは自分の内側にある心・気です。その内側を自分で正していく、善性を引き出していくことこそ日常での修行だと思いました。だからこそ大きな地球・世界にいる自分であることを忘れてはいけません。自分の枠や思考ではなく、生かされていることに感謝し、大きな器(肚)で生きていかなければいけないことを痛感しています。毎日のサンチンで自分の心・気を正し、自分の内面の変化を感じ取っていけるまで地道に続けていきます。

 

私にも潜在力があることに嬉しい確信   兵庫 72歳 男性 S.W

 昨日の講座では、宇城先生にまず初めに『氣』に回転をかける、とかゼロ化する、貫通させるなどなど様々な検証を披露していただいたが、その中で6人ほどの人に机の上で押さえつけられている先生の手のひらを『氣』によって6人の体もろともいとも簡単にひっくり返したり、自分の前にいる人の親指の上に先生が手の平を乗せるだけで6人の男性を引っ張ったり、さらに驚いたのは6人の先頭の人が先生のわき腹に人差し指をくっつけるだけで6人を自由自在に操って見せてくれたことだ。実際に私たちにもやらせていただいた。私が6人の先頭の人の親指の上に自分の手のひらを乗せて引っ張ったり、横にそらしたりして6人を自由に操作できることを検証でき、私にも『氣』の発動を可能にする潜在力があることに嬉しい確信を得ることが出来た。
 さらに、今回の検証で感動し、かつ嬉しかったのは先生から『氣』を通していただくと私のわき腹に指を置いている人とそれに連なる合計6人の人たち全員を自由自在に動かすことが出来たことだ。もうこれは人間の力を超えた見えない世界の力が私たちの周りで働いていることを信じるより他ないと思った。地球に働く真理が地球の一部である人間に働いてくれていることを信ずるに十分過ぎるほどの検証を経験させていただいた今回の講座だった。いつもながら先生がどのようにしてこのような真理にたどりついたのかに驚きを感じると共に、このような場にいられることに感謝しました。