東京・大阪・仙台・熊本・岡山・名古屋 特別合同合宿 (2018.9.1-2)

「大河にコップ一杯の水」のように澄んだ水であり続けたい  
                                         千葉 会社員 49歳 男性 YT

 宇城先生、今回もご指導いただきありがとうございます。年2回の合宿はとても素晴らしい学びの機会です。先生と接する時間が長く、丁寧に何度も検証させていただける場をいただき本当にありがたいと感じております。

 初日の講義で、あなたに感謝、皆に感謝、天に感謝、大地に感謝という形を教えていただきました。自分の胸から相手に与えている様にみえる動作ですが、実際には相手や皆、天や大地に与えられている感じがします。重心が下に下がっていくような感覚で自分が地球の一部として大地にしっかりつながっていくように思えました。

 サンチンの形では自分で思う真っ直ぐが、かなり傾いていることが分かりました。きっちり真っ直ぐに修正して頂くと「重さ」も増して相手を倒せますが、直してもらっても倒そうと意識すると倒せなくなります。やはり「我」が出ると対立の原因となってしまうのだという事を感じると同時に、部分体で動こうとしてしまう自分を再認識させられました。

 2次会で漁師のMさんから沿岸漁業の現状を教えていただき、まき網漁が近海の水産資源を根こそぎ捕り尽くしてしまうお話を聞きました。釣るのではなく絡め捕るまき網漁はマグロの産卵場を漁場として産卵期のマグロやその稚魚も全て乱獲してしまい、市場に出せない稚魚は猫の餌になるということです。
 中国や韓国がクロマグロを乱獲しているというのはスケープゴートで本当は日本のまき網漁がマグロを絶滅に追い込んでいるというお話を聞き、自分たちがいかに情報を鵜呑みにしてしまっているのかを思い知らされました。恥ずかしい限 りです。

 まき網漁業の大手業者は水産庁からの天下りを多数受け入れており、水産庁はまき網漁を保護しているとの事です。水産資源を考えて産卵期を禁漁とする沿岸漁業の漁師と産卵前の親魚がうまいからと乱獲するまき網漁の業者。今が未来をつくっていると知っているのはどちらなのか。考えるまでもありません。このままでは日本の沿岸漁業は滅びてしまうと直訴するMさんに役人は「それもいいんじゃないでしょうか」と言ったそうです。 その対応に怒りが込み上げてくると同時に、もはやそこまで劣化してしまったのかと開いた口がふさがりません。障碍者雇用数を水増しする各省庁や自治体の公的機関、虚偽の報告をする財務省、文科省の裏口入学等、荒みきった日本の中でも義を貫く人はいらっしゃいます。

 「大河にコップ一杯の水」のように澄んだ水であり続けたい。道塾はそれを実践する人たちの集まりだと思います。目の前の小さなことひとつひとつを自分のこととして受け止めて愛のある行動をしたい。先生からいただいたエネルギーを周囲に還元できるように行動していきたいと思います。これからも引き続きご指導いただけますようよろしくお願いいたします。

 

生涯、師を追い求め続け、変化できる自分でありたい    大阪 歯科衛生士 53歳 女性 HN

 二日間にわたり合宿でのご指導ありがとうございました。
 理不尽なこと、心無い振る舞いの多い今の世の中にあって、私たちに「希望」という未来を指し示していただけた合宿でした。
 合宿後、日本のあちこちで台風や地震の被害が相次ぎ、目の前が真っ暗になった人も少なくありません。しかし、そんな時にも私たちは、宇城先生の弟子であることに誇りをもって、ファミリーとして助け合い、日常を生きていきたいと思いました。

 ご講義では外側を整える呼吸法と、内側を整える呼吸法を教えていただきました。周りの人々への感謝の気持ちを持つと、身体が整っていくこと。正しい姿勢は、体重計では測れない重さとなって、身体が強くなる。更に、口をパッ!と開けて、身体の中の詰まりを取るような自然な呼吸で行うと、身体の呼吸が通り、検証をすると、相手との衝突が無くなっていました。
 特に印象的だったのは、そこに集まった人たちを他人と認識するのではなく、一人の人間の中の一つ一つの細胞だと認識することが調和だと教えていただき、急に目の前の人達がとても大切な存在に感じました。
 今まで、他人は他人、自分は自分と別々に考えていたために、自分と違うことに無意識に違和感を感じていたのだと思います。調和とは、違和感などなく、すべてを包み込んで一つになることだと気づかされました。他人を異物だと考えると、自分の身体(細胞)に置き換えた時に、がん細胞と認識して対立し、自らの身体を攻撃してしまうことと同じだと思いました。
 人は自分の写し鏡、そこに映っている自分を知ることが学びだと気づきました。

 先生の「気」の世界に触れ、これまで体験したことの無い不思議な力を、何度も何度も身体に経験させ、頭はついていけなくても、身体は先に感じて変化をしていきました。この繰り返しの先にはパラダイムシフトが起こり、できなかったことがある日突然可能になるのだと教えていただきました。
 今はまだ自転車に乗れない状態と同じなのかもしれませんが、自転車とではなく、地面である地球と調和することで、スムースに自転車に乗れるようになることを目指したいと思いました。
 そのための日々の修行として、「サンチン」の型の稽古で毎日自分に向き合い、「我」「癖」などを取り除いていきたいと思います。

 今回の合宿では、サンチンのご指導を詳しくしていただきました。肘の回転が全く足りなかったことや、肘が回転できるようになればその次に肩を回転させていくことなどを教えていただき、「型」の稽古は本当に奥深く、自分自身と調和し、周囲と調和し、空気とも一体となるための稽古なのだと痛感しました。
 先ずは「守」で師を映し、師の教えを忠実に守り、型や教えを身につけていくこと。
 次に「破」で自分の癖から個性へと変化すること。
 最後に「離」でパラダイムシフトで変化した新しい自分を確立すること。
 そして、再び師の大きさに気づき「守」に戻り、基本をおろそかにせず、師の下で学びを深めていく、この「守破離」を繰り返していくことが、今自分に大切なことであると気づきました。自分がどの段階にいても、生涯、師を追い求め続け、変化できる自分でありたいと思いました。
 ありがとうございました。

 

家に帰ってからじわじわと、凄い体験が出来たな、と思いが深まっています。   
                                         神奈川 主婦 68歳 女性 RS

 宇城先生、合宿でのご指導、誠にありがとうございました。感謝の型と宇城サンチンの型を教えて頂いたので、これからの日々の生活や活動に自信を持って臨めそうです。
 「あなたに感謝」、「みんなに感謝」、「天に感謝」、「地に感謝」と、感謝の心で型をした後では、体は重くなってぶれない強い力が出ます。呼吸に合わせて型をすれば、もっと強くなりました。
 宇城サンチンの型を正しい姿勢で行えば、掴まれた腕を振り解いて相手を倒すことができました。

 姿勢と呼吸。これが大事ということは、健康に関する雑誌などでは必ずと言っていいほど取り上げられています。でも、振り返れば、小学校入学以来、「姿勢を正しく」、「深呼吸をして」と常に大人から言われ、その場限りの良い姿勢、大げさな呼吸を繰り返して、それで困ったということもなく大きくなりました。

 今回、3人組で姿勢をチェックし合いましたが、肩の高さや胸や腹、あちこちを直して頂きました。自分の感覚では、真っ直ぐで左右対称と思っていましたが、自分の体の癖に気づいたり、体の声を聞くということをしてこなかった身は、正しい姿勢をとれないのでした。それが分かったことは、すごく良かったです。ありがたかったです。

 また、先生がおっしゃったように、出来る自分と出来ない自分がいて再現可能だということが、合宿の場では当たり前のような気持ちでしたが、家に帰ってからじわじわと、凄い体験が出来たな、と思いが深まっています。

 ホテルの同室の皆さんと、道塾とのご縁について話したり、サンチンの型の一部を教えて頂いたりしました。二次会も賑やかでとても楽しかったです。
 宇城先生を囲む先輩方、事務局の皆様方、全国の塾生の皆様。皆様が心を尽くしてくださったことに感謝致します。私ももっともっと精進して参ります。ありがとうございました。