2014年 東京中級 第6回 (2014.11.12)

指導されることの減った私には道塾はとても重要な場    東京  学生 19歳 男性 YI
 宇城先生一年間ありがとうございました。大学生になり、指導されることの減った私にとって道塾はとても重要な場となっています。道塾に行くことで元気になり、やる気が出てきます。そのため毎回の講義がとても楽しみでした。これからもご指導よろしくお願いいたします。また、懇親会時に撮っていただいた写真は私の宝物になっています。ありがとうございました。

 

初心を思い出し、晴れ晴れした気分      千葉 アニメーション演出 男性 41歳 HS 
 先日は、第6回東京道塾中級のご指導いただき、ありがとうございました。今回は中級での振り替え受講をさせていただきました。今回印象に残ったことは『器を大きくする』でした。自分の器を大きくして大勢を取り込む。その器を大きくする。 その言葉がすごく自分の中で腑に落ちました。以前、「車輪が小さければ目先の小さな穴や石につまづいたりはまったりする。車輪が大きくなれば小さな穴にはまらない」とお聞きしましたが、そのときすごくスムーズに飲み込めました。事態を複雑にしたり難しくしているのは、結局は自分自身なのだと。 大人には心の修行が必要。正しい姿勢、開いた心、すべてどう塾の初級の頃にすでにご指導いただいたものであり、一番大事な事をもうすでに教わっていたのでした。

「子供に出来て大人に出来ない」の一端はこのあたりにあるような気がしました。出来なくしている理由は何なのか?一番「簡単な」ことが一番難しい。しかし出来るようになれればきっと自然に身体に現れるのでしょう。今回のご指導の中で先生は「日本のものは昔から(生活にとけ込み)自然なものが多い。そうでないもの(矯正されたもの)は外から入った」と言われましたのも印象的でした。日本古来の歴史あるものはみな、何かに根ざした「自然な」ものが多いような気がします。医学、文化、(仏教)哲学など多くは奇をてらったり革新というものとは無縁な、自然に成熟し浸透していったような印象です。 「不自然」とすぐ感じる物はやはり何か違うのかもしれません。

個人的な話で大変恐縮ですが、あるご年配の師匠から落語を教わり手ほどきを受けていますが、知れば知るほど、もっと知りたくなっていきます。これは日本の伝統文化全ての共通なのでしょうか。無理に作った形ではない「自然さ」を感じました。どう塾終了後の帰りの電車の中で声をかけていただき、 先生と少しお話出来る機会をいただきましたが、そのときに話題に出ました、漫画家板垣恵介先生の本、『達人列伝』を帰ってから読み返しました。宇城先生とどう塾を知ったキッカケになった本でした。

「呼吸のアタマを押さえる」「ゼロのチカラ」など当時未知だった 武術空手の世界の魅力と厳しさが、そして電子機器開発の仕事との 高いレベルでの両立が描かれていました。本での先生のお言葉を引用しますと 「箸と一緒、両立ではなく、ともに仕事であり修行」 この言葉が心に残りました。数年前の当時、「ただ強いだけではない、なにか言葉にできない魅力がある」 と感じ、どう塾への参加を希望しました。ふわふわした緊張感のない自分に、人としての軸が欲しかったのです。一年の終わりにあたり、また初心を思い出し、晴れ晴れした気分です。ご指導いただきありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。