2016年 東京中上級・B 第1回 (2016.2.17)

洞窟の影絵の世界に戻ることはできません   埼玉 海上自衛官 49歳 男性 YN

 「戦争のつくりかた」のアニメーションを観て、とても心に響きました。妻にそのアニメーションの話をしたところ、「戦争のつくりかた」の絵本の存在を知っており、少しびっくりしました。週末家族でユーチューブの「戦争のつくりかた」のアニメーションを視聴しました。妻は、少し涙ぐんでいました。絵本よりも良くできていて、とても心に響いてくると言っていました。娘は、只じっと見ていましたが、娘の心の中に何かが映っているような気がしました。
 「戦争のつくりかた」のアニメーションを学校などの教育現場において放映すれば、子供達に憲法9条の大切さをより深く伝えることができるのではないかと思いました。その子供達が大人になった時、誤った方向に政府が向かおうとしたら、無関心にならずにそれは、まちがっていると正しい声を上げられる大人になっていると思います。昨年のシールズなどの行動に見られるように、大きなうねりを作り出せるような気がします。
 イデア論の「洞窟の比喩」の映像を観て、宇城先生に出逢う前の、私自身だと思いました。仕組まれた影絵を観て、それが真実だと思い込んでしまっている自分。まさに宇城先生がおっしゃっている常識に捕らわれてしまっている現代人の典型だと思いました。
 
 宇城先生に出逢い、多くのことに気付かされ、さらに神秘の世界を知ってしまった以上、洞窟の影絵の世界に戻ることは、できません。私は職業柄様々な縛りがあり、おおやけに洞窟から抜け出すことは出来ませんが、心は洞窟から抜け出て、自分にできる範囲で、できる事を実行していきたいと思います。そのことに気付かせていただいた宇城先生には、感謝の言葉以外ありません。  

 気の検証において、調和は、強く、いがみ合うと弱く、しかしながら相手が怒っていてもこちらが仲良くしようとする気持ちを強くすると両方強くなっていることには、驚きました。日常において理不尽な事を受けたとしても、怒ることなく相手を思いやれば自分も強いし、相手も強くなることが理解できました。しかし、日常において、理不尽なことをされるとどうしても、コノヤローという気持ちが出てしまう自分は、まだまだ未熟者であり、自分を弱くしてしまっているのが現状です。頭では分かっていても、自身の心をコントロールすることは、とても難しいです。日常こそ修行の場と肝に命じ、少しずつでも前に前に進んでいきたいと思います。

 今回も様々なことを気付かせていただけた自分は、とても幸せ者であります。宇城先生、全く至らない私ですが、今後ともご指導の程、よろしくお願い致します。ありがとうございました。 道塾事務局の方々お世話になりました。ありがとうございました。

 

道塾の学びにより、虚像の世界からの脱却を   埼玉 宅地建物取引業 49歳 男性 KS

 今年初の講義ありがとうございました。約三ヶ月ぶりとなりますので、大変待ち遠しく思っておりました。お話の内容は大変厳しいものでした。日本の歩んでいる方向、そして、現在の進行している位置は、ある程度は想像しておりましたが、実際は想像をはるかに上回っており大変驚きました。 決して甘い見方をしてはいけない物だと再認識させられました。世界も不穏な動きがあり、許しがたい現実が私たちの非常に見えにくい所で着々と進んでいる様です。これらに対しては、1人1人個人の向かい方が重要であり、一人革命がまた一段と重みを増した様に感じられました。
 今の私たちは、虚像を疑う事も無く、都合の良いようにマインドコントロールされ、今与えられた物が全てで、正解であると擦り込まれ、疑う力も持たぬようにさせられています。家畜と野生で例えるなら、今の我々は、野生と思わされている家畜なのでしょう。最後に食われると気付いた時には手遅れです。人は欲望に飼われる家畜ではなく、1人1人が利他の心により、調和をもたらす役割を担っていると思います。

 今回の検証にありました、2人が向かい合い、いがみ合っている時と仲良くしている時の間の空気ですが、いがみ合っている時は角が有り、箱に閉じこもる様に小さく孤立している様に感じられ、仲良くしている時は角が無く、大きくまるく融合し、癒しの空気すら感じました。 どちらが良いかに理屈はいりません。人間の進むべき方向の答えがありました。私は、道塾の学びにより、虚像の世界からの脱却を目指したいです。いつも先生には大変な御苦労をお掛け致しますが、何卒お力添えをお願い致します。次回も宜しくお願い致します。ありがとうございました。