合気道開祖 植芝盛平の歩み ― 合気道草創期から生涯最後の演武まで ―

DVD『植芝盛平と合気道』より
季刊『道』162号(2009年10月)より

 どう出版が提供する合気道関連の書籍、DVDは、弊社の前社長で、雑誌『合気ニュース』の編集長であったアメリカ人・スタンレー・プラニンが、合気道開祖・植芝盛平の生涯とその思想の研究を目的として収集した資料がもととなっています。合気道の原点にある人の心と歩みを、脚色することなく次世代に伝える第一級の資料であり、保存版です。ここでは、開祖の歩みをDVDの内容からご紹介します。

〈第1巻〉  〈第2巻〉  〈第3巻〉  〈第4巻〉  〈第5巻〉  〈第6巻〉

 

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 第1巻 合気武道編

開祖の映像では最も古い、開祖51歳の演武記録映画と、出生から合気道草創期までを描いた写真ドキュメンタリーです。

 本編では、合気道開祖の生い立ちから合気道草創期までの翁の生涯を描いた詳細な写真ドキュメンタリーに続き、戦前(1935年)に大阪朝日新聞社で撮影された開祖の貴重な記録映画が収録されています。当時開祖は51歳。いまだ大東流の影響が色濃く残る技のなかに、現代合気道に通じるなめらかな円転の動きが見てとれます。
 ドキュメンタリーでは、和歌山県田辺での出生から、武道遍歴、北海道開拓、父の死と大本教聖師 出口王仁三郎との出会い、大東流合気柔術 武田惣角への師事、蒙古への旅そして投獄――その若き植芝盛平の波乱の半生をたどりながら、合気会の前身・皇武館時代、盛平の拠点が岩間に移るまでを、豊富な歴史的写真で丹念に描き出しています。
当時を証言する各氏インタビュー音声は以下の通りです。


 子 息 植芝吉祥丸 (合気道普及のいきさつ)
 直弟子 塩田剛三  (盛平との衝撃的な出会い)
 剣道家 中倉 清   (盛平を試したときの話)
 直弟子 国越孝子  (『武道練習』挿絵を描く経緯)
 直弟子 白田林二郎 (第二次大本事件時の盛平)
 
開祖51歳の演武
<第1巻より> 開祖51歳の演武
 第2巻 武産合気編

相手と一体になる次々に技を生み出す「武産合気」の境地が描き出されています。


 植芝吉祥丸、藤平光一、斉藤守弘、阿部正らといった当時の高弟を相手に行なった見事な体術と太刀取り演武のほか、多田宏、田村信喜ら愛弟子を受けに、米軍MPを稽古指導する映像もあり、歴史的に見てもたいへん貴重な資料です。また、写真ドキュメンタリーでは、岩間時代の開祖が、茨城県岩間にて農耕と修行の日々を送りながら合気道を完成させていった過程が描かれています。また特別編として、当時盛平に師事していた剣道家の羽賀準一による居合演武も収録しています。
 
米軍MPを投げ飛ばす開祖
<第2巻より> 米軍MPを投げ飛ばす開祖
 
 第3巻 米国TV制作編

米国テレビ局が開祖を取材したときのドキュメンタリー記録映画です。

 本資料は、1958年、東京タワー開局の年に来日した米国テレビ局が、当時74歳の開祖を合気会道場に訪ねて取材し記録したTVドキュメンタリーです。開祖によるダイナミックな体術、剣、杖演武のほか、翁へのインタビューも収録しています。16ミリフィルムによる高画質映像です。日本語字幕をつけています。

 
内弟子に剣で稽古をつける開祖
<第3巻より> 内弟子に剣で稽古をつける開祖
 第4巻 和合の道編

1958年から1965年に撮影された開祖の貴重な指導映像集です。

 合気会本部において内弟子を指導する開祖。座技、立技、武器技、自由技など、絶妙に相手の攻撃に調和して相手を導き、相手をコントロールする、その流れるような妙技の数々が収録されています。また、1962年に収録された開祖のラジオ会見の模様を、「全大宇宙が自分の腹中にあるのです」と題し、開祖の表情豊かな写真とともに紹介しています。

 
みそぎの型を披露する開祖
<第4巻より> みそぎの型を披露する開祖
 
 第5巻 神業編

開祖78歳の頃の映像から翁生涯最後の演武までを収録しています。

 この時期の、ほとんど相手に触れずに投げるといった翁の微妙な呼吸は必見です。最後の演武は、1969年の合気会本部における鏡開き式の映像で、この部分はカラーで撮影されたものが残っています。また、1965年頃、晩年の開祖がご自身の生い立ちについてお話された会見録を当時の写真とともに紹介しています。

 
開祖、生涯最後の演武
<第5巻より> 開祖、生涯最後の演武
 
 第6巻 合気道の心編

開祖の絶妙な合わせ、間合い、気合、導き、気の妙用など、合気道の原点を伝える貴重な資料です。

 1961年当時、岩間と東京における合気道開祖の日常の生活や稽古風景が収められています。素手技や武器技など、攻撃を見切って繰り出される開祖の妙技は必見です。また1965年頃に収録された開祖のラジオ会見模様では、「武は愛なり」の合気道理念が語られています。在りし日の開祖の肉声と写真を通して、開祖の心に触れる貴重な資料となっています。

 

<第6巻より> 気迫あふれる開祖の演武

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 [ご覧になった方の感想]

16人の弟子たちの言葉の中に浮かびあがる開祖の修行の様子、開祖のひととなり・・・
合気道の哲学です。
 DVD[合気道開祖 植芝盛平] ― 直弟子たちが語る植芝盛平 ― 開祖が伝え残したもの